2009/04/20
ゴミ出し
朝、ゴミ袋を両手に抱え収集所へ行くと、道路を挟んで斜め向かいの家に住む男性が、私を母と間違えた。
昼、田を鍬で耕していると、田を挟んで向かいの家に住む女の子二人が、私を母と間違えた。
これらから察するに、外見において私は母に似ているようである。
それでは両親から遡り、祖父母の中では誰が私と似ているのであろうか。
ともに住んでいる父方の祖母とは少し違う気がする。
隣町に住む母方の祖父とも違う気がする。
父方の祖父は私が3,4歳の時に亡くなった。居間の窓越しに眺めた祖父の後姿が、最初で最後の記憶である。
母方の祖母は、両親が結納を済ませた一週間後に亡くなったと聞いている。
比較対象としては、後の二人はあまりに私と共有した時間が短い。
しかし私は何故か、その二人に強く惹きつけられてしまうのである。
私はその二人に似ているのではないかと。
今あるカタチは、今ないカタチによって築かれているのかも知れない。