9月11日に私が配属となった建設現場の地鎮祭が行われた。
この現場は私にとって感慨の深い現場である。
しかしここではその「感慨」を語らずに、地鎮祭の式次第という「形式」のみを記録しておく。
地鎮祭の流れは以下の通りである。
1.修祓(しゅばつ):祭に先立ち、参列者・お供え物を祓い清める儀式。
2.降神(こうしん):祭壇に立てた神籬に、その土地の神・地域の氏神を迎える儀式。神職が「オオ~」と声を発して降臨を告げる。
3.献饌(けんせん):神に祭壇のお供え物を食べていただく儀式。酒と水の蓋を取る。
4.祝詞奏上(のりとそうじょう):その土地に建物を建てることを神に告げ、以後の工事の安全を祈る旨の祝詞を奏上する。
5.四方祓(しほうはらい):土地の四隅をお祓いをし、清める。
6.地鎮(じちん):刈初(かりそめ)、穿初(うがちぞめ)、鍬入(くわいれ)等が行われる。設計・施工・建主がそれぞれを担当する。
7.玉串奉奠(たまぐしほうてん):神前に玉串を奉り拝礼する。玉串とは、榊に紙垂を付けたもの。
8.撤饌(てっせん):酒と水の蓋を閉じお供え物を下げる。
9.昇神(しょうしん):神籬に降りていた神をもとの御座所に送る儀式。
この日の気温は高かったが、ススキの穂と、黄色いコスモスが秋の到来を感じさせ、神職の方の仕草が際立つ、凛とした地鎮祭であった。