2011/01/31

御殿場プレミアムアウトレット

新年1月3日に、彼女とその友人2人と共にセール中である御殿場プレミアムアウトレットへ買い物へ出掛けた。
御殿場に住んでいても、私がここへ訪れるのは年に一回ほどである。
この地にはかつて小田急御殿場ファミリーランドという遊園地があった。
ファミリーランドは東名高速道路開通から5年後の1974 年にオープンした。
1980年には、年間100 万人の入場者がいたが、その後は入場者数は低迷し、後年には、絶叫マシーンの存在でその名を馳せていた。私は当時絶叫マシーンが苦手だったため、夏場は大型プール、冬場はスケートをして楽しんだ記憶がある。
ところが 1990年代には少子化やレジャーの多様化などで入場者数が減少し、 ファミリーランドは1999年に閉園した。
ファミリーランド閉園の翌年、アウトレットモール運営会社であるチェルシージャパンとの間で同所を 30年間賃借する契約が結ばれ、アウトレットモールの「御殿場プレミアム・アウトレット」としてリニューアルオープンした。また、現在でも観覧車や、アトラクションの一部である水路等が残っており、特に観覧車は現在も営業を続けている。
このように日本の経済状況に合わせるように変化を遂げてきた特殊な場所である。
しかし私にはそういった経済原理よりも、遊園地時代からある大きな橋と、その軸線上に見える富士山の眺望の特殊さが気になっていた。
御殿場には渓谷と呼ばれるような地形はほとんどなく、川の向きが富士山に対して環状線に沿っているのもおそらくここだけである。
そのため、川に直交して架かる橋の軸線上に、富士山が見えるというのは非常に珍しい光景になるのである。
この地に起こっている特殊な経済原理も、特異な地形がもたらした、ということが言えないだろうか。
そんなことを考えながら、彼女たちとの暖かい時間を過ごしていた。