2009/03/30
誕生日の贈り物
私は誕生日に贈り物をされるのが恥ずかしい。
ご馳走を並べてそれを皆で囲むのも苦手である。
何かの節目に賑やかに酒を酌み交わすのも性に合わない。
しかし東南アジアのモンもアカも、マレーシアのイバンも、自ら酒を造り、賑やかな音楽を奏でる。これは確かな事実である。
では何故私がそれを好かないのかと問われると、上手く答えられない。
ただ私はそういう時間にふと、「寂しい」という気持ちに襲われるのである。
嬉しいのでも悲しいのでもなく、ただ「寂しい」と。
その「寂しさ」を受け止めながら、なるべく慎ましく、静かにその時を過ごしたいのである。
一人の建築に関わる人間に起こっているこの感情は、忘れてはならない気がする。