2013/01/20

東山魁夷

人は尋常でない面、いわゆる無気味な面を持っている場合、二種類あると思うわけです。それをぶちまけていく人間と、それを内側に秘めて、表にあまり見せようとしない人間と。
いずれにせよ、デモーニッシュなものがなければ、文学も絵画も成り立たないと思うんですが、デモーニッシュなものがどういうふうに表れていくか。それを私の場合はなるべく隠したい、抑えたい気持ちのほうが多いんです。